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イーストコアデンタルクリニック キッズ様

2020年5月に開院し、2年目を迎えるイーストコアデンタルクリニック キッズ。外からも目を引くにぎやかなクリニックの外観は、これから来院するこどもたちがわくわくするような雰囲気を醸し出しています。今回は、大人からこどもまでを診療されている医院長の竹田 佳仁先生に、お話をお伺いしました。小児専門のデンタルクリニックを開院するにあたり、SSCMP にご参加いただいた理由、そしてセサミストリートのコンテンツをどのように活用されているのか詳しくご紹介します。

なぜ小児歯科にSSCMPを導入しようと思われましたか?

小児科を開院するにあたって、こどもの目を引くデザインがいいと思いました。でも、何かキャラクターを取り入れるにしても、すぐ頭に思い浮かぶようなキャラクターでは真新しさがない。もちろん、セサミストリートは知っていましたし、自分からしたら“懐かしいキャラクター”でもありました。でも、他のキャラクターよりも浸透していない分真新しさがあって、そして実は知っている人からすれば“昔から愛されているキャラクター”でもある。そういう両方の視点から見ることのできるキャラクターって他には無いし、そこがとても魅力に感じました。果たしてどこまでお母さんたちに認知があるのだろう?とも考えましたが、「なんとなく知っている」くらいが興味を示してもらいやすく、丁度良いのかも知れないと思いましたね。

まず人間は、ぱっと何かを見た時に「文字」よりも「色」のほうが頭に入りやすいですよね。たとえキャラクターを知らなかったとしても、セサミストリートのデザインは原色を基調としているので、鮮やかな色に反応をしてもらいやすいんです。ふと色が目について、そこにキャラクターがいて、「あれはなんだろう?」というこどもたちの興味にも繋げていきやすいのかなと思っています。あとは、自分が外国のものが好きなことや、セサミストリートの教育理論が好き、というのも導入した理由の一つですね。

デザインへのしっかりとした思いがあられたのですね。具体的に内装はどんな工夫をされましたか?

内装は、原色を多く配置することにこだわりましたね。赤や黄色、青といったキャラクターのシンボルカラーをあらゆるところに配置しています。受付カウンター、ドア、棚、配色できるところすべてに。特にこだわったのは診察台で、キャラクターに合った色を探したんですよ。そのほうが可愛いし、よりセサミストリート感が出ますからね。確実に「セサミストリートだ!」と分かるようにしたかったんです。トイレの中にもキャラクターがいるんですけど、「開けてみてごらん!」とこどもたちに声をかけると、中で待っているエルモを見つけてとても喜んでくれるんです!

手洗い場もカラフルな蛇口を使っていらっしゃいますね!細かいディティールまでこだわっている事が伝わってきます。

そうですね、細かいところにも統一したデザインを施すことで、患者さんにとても喜んでもらえています。デンタルクリニックなので、待合室や診察室の壁に歯磨きをしているキャラクターを配置したんですけど、これも反応がいいですね。こどもたちはキャラクターの絵に触れてみたり、お母さんも「ほら、歯磨きしてるよ!」とこどもに歯磨きを促していたりと、教育の手助けにもなっているのかな。とても可愛いし、歯医者さんらしいデザインが使えるのも良かったですね。

テレビ台にもキャラクターのぬいぐるみがいたり、ブロック調の床もより“セサミストリート感”をより際立たせていますね!

毎月SSCMPで提供しているコンテンツはどう患者さんにお渡ししていますか?

リーフレットやカレンダーは受付カウンターの上に置いていまね。受付やお会計時に必ず保護者の目につくので、「ここにありますよ」と言わなくても手にも取ってもらいやすいです。最初は受付カウンターの側面に配置する事も考えましたが、せっかく青一色でインパクトのあるカウンターが、それではもったいない気がしたんです。このシンプルな面も活かしたいと思っていたので。コンテンツラックを置くことも検討しましたが、院内がそこまで広くはないので別の案を考えています。

いまはキッズスペースに本棚が置かれていないのですが、今後は本棚を設置予定です。そこに絵本を並べて、一緒にこのコンテンツも置こうかなあと考えているところです。毎月子どもたちが遊べるような様々な工夫が施されたものが発行されているので、そのバックナンバーも置いていけたらいいなあと思っています。

本当に色々と工夫されていて感動です。患者さんからの反応はいかがですか?

お陰様で反応はとてもいいですね!皆さん「可愛い!」とおっしゃってくれますし、中には「懐かしい」と言って喜んでくれる保護者もいます。本来病院は「楽しいところ」では無いけど、カラフルで明るい院内と楽しそうなキャラクターがいることで、「病院は怖いところじゃないよ」というイメージを持ってもらえたら良いですね。こどもが「これなに?」と聞いてお母さんが説明をしてあげることでコミュニケーションも生まれますし、知育に力を入れているセサミストリートを知ってもらえる良い機会にもなると思っています。

昨年のコロナ禍で特に大変な時期にオープンとなりましたが、患者さんにはどう周知されたのですか?

5月のゴールデンウィーク明けから開院となりましたが、オープンが緊急事態宣言中ということもあり、なかなか大変な時期が重なってしまったなと思いました。外出が控えられている中で広告も出すことができず、行っていたのは既に開院していたクリニックで「すぐとなりに小児専門のデンタルクリニックがオープンするんですよ」とお伝えしていたくらいですね。駅の近くで、さらに住宅地でもあるので、このポップな外観が目につきやすく、患者さんは思っていた以上に集まってきてくれました。イメージもとても良いですし、とてもプラスになっています。

これからの未来図として、なにかやっていきたいことや展望はありますか?

こども向けのクリニックを開院したので、せっかくなら健康教育にも力を入れていきたいですね。クリニックは“むし歯を治療するところ”ではなく、“予防するところ”として確立できるような、そんな活動をしていきたいです。残念ながら、まだまだむし歯の治療が必要なこどもはたくさんいます。そういう患者さんを少しでも減らして、この街の、地域の人たちの健康意識を高めていきたいです。それは自分がデンタルクリニックを開院した当初の目的でもあります。口腔内の健康は体の健康にも繋がります。そのために、セサミストリートの健康教育の力を借りて何かイベントもしていけたら良いと思っています。